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2004年12月10日 (金)

「君が代」の「君」の解釈について

在ドイツ日本大使館(ドイツにおける日本政府の出先機関)のホームページに掲載されている「君が代」のドイツ語訳について「誤解を招きかねない内容だ」として、政府が訂正を出すことになりました。

@nifty:NEWS@nifty:君が代の訳の訂正を指示(共同通信) 2004/12/10

ちょうど先週発行したメールマガジン『旧い漢字の使い方~旧字・異体字・俗字~』(第275号/2004年12月8日)で「巌(巖)」を解説したとき、「君が代」の解釈について下記のように書いたので、偶然のニュースに驚きました。

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君が代は千代に八千代に 細石の巌となりて 苔の生すまで
(きみがよはちよにやちよに さざれいしのいわおとなりて こけのむすまで)

(訳)小石が大きな岩となって苔が生えるほどの非常に長い間、
   あなたが幾年も栄えられますように。

「君」は君主(天皇)とも、親しい相手(友人、配偶者)とも解釈できる。
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もとの歌は『古今和歌集』収録の
「我が君は千代に八千代にさざれ石のいはほとなりて苔のむすまで」〈よみ人しらず〉。
『和漢朗詠集』に載ったとき、初句を「君が代は」に変えています。

どちらにしても、君(主君もしくは大切な人)の長寿を願う寿歌(ほぎうた)です。

在ドイツ日本大使館の訳は「君主」はともかく、「支配」は意訳しすぎ。現在の日本国憲法下では国の主体は「国民」であるから、政府としては象徴の「天皇」を支配者として国歌で称えるのは建前としてできないんでしょうね。

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