『こちら本の探偵です』赤木かん子〈ちくま文庫〉
赤木かん子さんの『こちら本の探偵です』がちくま文庫に入りました。
あらすじ、登場人物、印象的なエピソード、本の装幀など、わずかな記憶から子どものときの読んだ本を探し当てる「本の探偵」のお仕事の記録を追ったエッセイです。
題名さえわかれば、現代ならパソコンで検索すればあるていど捜し出せます。それが一部のエピソード、しかも勘違いして覚えていたらまず見つけられません。それも何件も依頼を受けていると探し方のコツが判ってくるみたいで、本の探偵さんの成長振りも面白いです。読んだことのない本でも、依頼文を読んでいると自分も読みたくなってきます。
巻末に図書館で本を探す手順、子ども向けの本を集めている図書館・書店のリストなどを載せています。『日本書籍総目録』って近年はCD-ROM版に替わり、紙媒体では出版されていないのですか。十数年前は本を探すのによくお世話になったのですが。
ちょっと文句をつけると、この文庫本の本文レイアウトが読みにくく感じます。
せめて依頼人の手紙と著者の文章を、書体を変えるとか間に飾り罫を入れるとかで分けてくれると、区切りがわかりやすくなると思います。
あと、かん子さんのおしゃべりは慣れない人だととっつきにくいかも。前書きをとばしていきなり33ページの「本の探偵、いたします」から読んだほうが挫折しないと思います。
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