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2008年4月12日 (土)

慣用色名「シーグリーン」は黄緑か青緑か

日本工業規格(JIS)で規定された色彩の名称に関する規格『JIS Z 8102「物体の色名」』の色見本を作ってみました。

日本工業規格(JIS)「物体色の色名」における慣用色名、系統色名、マンセル値および色見本

「物体色の色名」において「シーグリーン」という慣用色名は「つよい黄緑」に指定されています。

シーグリーン(sea green):つよい黄緑:マンセル値 6GY 7/8

いろいろな色見本が載っている色彩の参考書『色の手帖 新版』〈小学館〉でも色見本は黄緑色になっています。

ところが『日本の269色―JIS規格「物体色の色名」』〈小学館文庫〉の解説では、「つよい青緑」になっています。

シーグリーン(sea green):つよい青緑:マンセル値 6BG 7/8

↑指定のとおりのマンセル値では明るい青緑になってしまいます。
↓明度と彩度を半分に落とすと本の色見本に近い色になります。
シーグリーン(sea green):つよい青緑:マンセル値 6BG 3.5/4)
よって『日本の269色』のシーグリーンの色見本は間違っていることがわかります。
本に書いてある情報がすべて正しいとは限りません。ネットで拾える情報はもっと信頼性は低いですけど。

シーグリーンを青緑にしたい感覚はわかりますけどね。

全世界に公開するWebサイトの色指定で16進数の代わりに使える「カラーネーム」で
「<FONT COLOR="seagreen">■</FONT>」←このように書くと、
seagreen/\#2E8B57←このように指定した文字が青緑色で表示されます。

世界中で使われているドイツのファーバーカステル社の色鉛筆「ポリクロモス」のNo.158が、現在では「ディープコバルトグリーン」に変更されていますが、私が買った十数年前は「シーグリーン」という名称でした。
158 ディープコバルトグリーン(シーグリーン)
ほかにもステッドラー社カラトアクェレル水彩色鉛筆やリラ社レンブラント水彩色鉛筆など、欧米の画材メーカーでは「シーグリーン」はこい青緑色を使っている例が多いようです。
ざっと探した範囲で日本製の色鉛筆では「シーグリーン」の色名は見当たりませんでした。

結論:
慣用色名「シーグリーン」は日本工業規格(JIS)では系統色名「つよい黄緑色」に指定されているが、国際的には「こい青緑色」をさす場合が多い。

《おまけ》
日本の代表的アルコールマーカー「コピックスケッチ」では「G12」のうすい緑色にシーグリーンの名称が使われています。
G12 シーグリーン

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