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2009年2月19日 (木)

川原由美子「ななめの音楽」連載開始予告

※後半にLaLa(ララ)1990年1月号掲載の読み切り「ななめの音楽 -SCHRAGE MUSIK-」(川原由美子+佐藤道明)のあらすじがあります。

ネムキ3月号の次号予告で、2009年5月号(4月13日発売予定)にて川原由美子さんの連載開始の告知がありました。

>川原由美子「ななめの音楽」カラー41枚
>あこがれを胸に抱き、一人の少女が目で追うその姿。それは彼女を光輝く別世界へと誘うもの……。
>そして待ち受ける運命に導かれるようにして少女は……。

ここにきて懐かしい「ななめの音楽」を連載するとは驚きました。
「ななめの音楽」は単行本未収録の約20年前の読み切り作品ですが、当時の雑誌の切抜きを持っていますので、あらすじをまとめてみます。
「ななめの音楽(斜めの音楽)」とはドイツ語の「SCHRAGE MUSIK(シュレーゲ・ムジーク)」。もとは「ホットジャズ(ジャズ音楽)」をさす俗語であり、第二次世界大戦中のドイツ軍夜間戦闘機に装備された斜め上方を狙う機関砲のことでもあります。作品中も機関砲のこととして登場します。

予告のあおり文はあいまいな表現だけど、飛行機に乗る少女の話になるのかな。イラストの女の子はフード付きコートに黒髪ストレートだけど、読み切りの主人公よりちょっと髪が短いから同一人物ではないかも。少女マンガで飛行機乗りの世界の美しさを表現した作品はあまりないので、期待しています。
しかし、メカ(飛行機)作画担当の佐藤道明さんのお名前がありませんね。ほかに飛行機を描けるアシスタントを確保したのか、飛行機の出ないお話になるのか。

◆「ななめの音楽 -SCHRAGE MUSIK-」(川原由美子+佐藤道明)のあらすじ
 LaLa(ララ)1990年1月号掲載/読み切り(68P)
(大戦終了から40年後の)現代を舞台に、浮世離れした金持ちの名誉をかけたプロペラ飛行機レースのお話。主人公は「日本人形」の愛称で呼ばれる美少女で、代々飛行機を愛するドイツの伯爵家の孫娘。
日本の高校に留学中の光子・シュナウファーを迎えに、ドイツの老伯爵がプロペラ飛行機を駆って高校の校庭に降り立った。光子の兄が事故で大怪我をしたため、代理で光子が飛行機レースのパイロットとして出場することになる。きれいなレーサー機に乗れると大喜びだった光子だが、レースに勝てそうもないおんぼろの飛行機に乗ることになる。
欠場の不名誉を避けるためだけのお人形と考えている伯爵たちに反発し、光子は「ななめの音楽を聞きたい」と要求する。「ななめの音楽」とは第二次世界大戦中のドイツ軍夜間戦闘機に装備された、斜め上方を狙う機関砲のこと(もちろんレース機に機銃などの武器搭載は禁止)。
光子はレース前のパーティで、シュナウファー家の宿敵アウトラム家に雇われているパイロットに彼の飛行機を見せてもらい泣くほど喜ぶ。実はアウトラム家のパイロットは、光子が幼いころに朽ちた飛行機で基本的操縦法を教えてくれた青年だった。墜落で左腕をなくして病院に入院していた青年は、スポンサーがついて義手をつけパイロットになり光子と再会した。
「ななめの音楽」の代わりに日本からくっついてきた後輩の女の子を同乗させることを押し付けられながら、機体検査や悪天候をかいくぐり長距離レースに飛び立つ。
レース折り返し地点で給油用母艦に着艦失敗し墜落し機体から放り出された光子は、助けに駆け寄ったアウトラム家のパイロットを突き飛ばし、アウトラム家のレース機を奪って飛び立つ。光子の飛行機をみんなで追いかけて DAS END(おしまい)。



後年、森博嗣さんの小説『スカイ・クロラ』を読んだとき「ななめの音楽」っぽい話だと個人的に感じました。時代に逆行したプロペラ飛行機による戦闘とか世俗を超越した天才飛行機乗り。ストーリーはぜんぜん違うけど、凡人とはまったく別の思考の天才ぶりに衝撃を受けました。

川原さんのネムキ代表作品といえば『観用少女-プランツドール-』です。はっきり最終話が描かれていないので未完の作品ですが、立派な愛蔵版が出て発表済みのすべての『観用少女』も収録されたし、やはりもう続きは書かれないのでしょうか。
『観用少女』作品リスト@夏貸文庫

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