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2009年3月10日 (火)

『民間説話-理論と展開(上・下)』スティス・トンプソン〈現代教養文庫〉

20年探していた本を偶然古本屋で発見しました。2冊揃いで400円。経年による劣化はありますが、こんな安値でいいのかと戸惑ってしまうほどの幸運です。(元値は480円×2冊)

民間説話〈上〉―理論と展開
民間説話〈下〉―理論と展開
S.トンプソン:著/荒木博之・石原綏代:翻訳〈社会思想社・現代教養文庫〉1977年

『民間説話―理論と展開』("THE FOLKTALE" Stis Thompson, 1946)は1977年に刊行され、長年絶版状態でした。
版元の社会思想社が2002年に倒産し、いよいよ再刊が難しい状態です。

著者のスティス・トンプソン(1885-1977)はアメリカの民俗学者。
内容は民俗学・民話研究者向けの専門書です。発行当時から民間説話研究の古典的名著と呼ばれます。
世界各地の民間説話について、その発生、歴史、形式等、さまざまな角度から分析、研究する。
タイプ索引(アアルネ・トンプソン話型インデックス)、モチーフ索引は民話・昔話研究に今でも必携です。
アイルランドからインドまでの欧州・西アジアの説話が中心で、下巻で北米インディアン(ネイティブアメリカン)の昔話の研究を詳しく載せています。
世界の昔話といってもわれわれ日本の属する東アジアにはあまり触れていません。原著の発行(1946年)から60年以上、日本語版が出版されてから30年以上たち、タイプ・インデックスの研究も進んでいるので増補改訂版が出ればいいのですが。

冒頭の訳者例言に、著者の「Thompson」の読みについて注記しています。訳書によって「トムソン、タムスン、トンプソン」といろいろな表記をされますが、他の分野の同姓の人々は「トンプソン」と表記されます。イギリス人はP音を脱落して発音するのに対して、アメリカ人は弱いながらP音を発音するのが一般的なので訳者二人が話し合って「トンプソン」と表記することにしたそうです。アラフォーの人間は「トンプソン・ツインズ」を思い出しますね。

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