小野於通(おののおつう/小野お通)に関する書籍
講談社の女性マンガ雑誌「BE LOVE(ビーラブ)」2009年18号(09/15号)にて、
大和和紀『イシュタルの娘~小野於通伝~』の新連載が始まりました。
前号の予告から楽しみにしていました。
マンガの感想は後日。
今回は実在の小野於通に関する本を紹介します。
小野於通(小野お通)は日本の戦国時代から江戸時代初期に生きた、書画に優れた名だたる才女でした。
織田信長や豊臣秀吉の妻女に仕え、醍醐の花見(秀吉最後の大イベント)に列席し、千姫(徳川秀忠の娘。豊臣秀頼の嫁)や東福門院(徳川秀忠の娘。後水尾天皇の中宮)の輿入れに介添えするなど、戦国時代の大大名に信頼された女傑です。
お通の娘が真田信之(真田幸村の兄)の息子の側室になり、その息子が真田勘解由家(真田家の分家)を起こし、その子孫にお通の書画や手紙などが伝えられました。
浄瑠璃「十二段草子」の作者という伝承が江戸時代にありましたが、浄瑠璃の成立がお通の誕生より前という指摘が江戸時代後期の戯作者・柳亭種彦から出されていて、現在は浄瑠璃の祖という説は否定されています。
女ながら自分の才能で戦国時代の有名人と渡り合い、伝説が多いわりに確実な資料が少ないから想像力を働かせやすいので、マンガの展開が楽しみです。
関連資料を探しましたが、とにかく資料が少ない人物です。
昭和初期に「真田勘解由家文書」が公開されるまで、お通という女性の実在すら疑問視されていました。
平成2年(1990年)に真田勘解由家の子孫の方が書かれた『小野お通』真田淑子(風景社)が出るまで、まとまった本が出版されていませんでした。こちらは自費出版なので入手は困難かと思います。
1994年に刊行された『小野お通―歴史の闇から甦る桃山の華』小椋 一葉(河出書房新社)はすでに絶版。お通の生涯について一番まとまった本です。お通の描いた絵や手紙の写真が多数掲載されています。古本で入手可能です。
2001年に刊行された『小野家の女たち、小町とお通』笠原ひさ子(翰林書房)。
内容は小野小町について130ページほど、小野お通について80ページほど。
お通の受け取った手紙や残された書画から、お通の娘と娘が生んだ子どもについて推理しています。
こちらは出版社に在庫あり。出版社(翰林書房(かんりんしょぼう))に直接注文するか、書店経由で取り寄せになります。小さい出版社ですので取り寄せに時間がかかります。ネット書店なら直接出版社に取りに行く「ブックサービス」が取り寄せが早いです。
《戦国時代の着物などの参考文献》
時代考証・日本文化/和服参考文献@夏貸文庫
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