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2009年10月11日 (日)

『のだめカンタービレ』グランド・フィナーレ(最終回)感想

『のだめカンタービレ』二ノ宮知子
講談社「Kiss(キス)」2009年20号(10月10日発売)にて最終回。

のだめ、原作コミックが最終回を迎えました。
物語のクライマックス(山場)は前回で終了。
最終回はエピローグ(終結部)です。

《最終回の前回までの展開》
のだめがシュトレーゼマンと共演したピアノ協奏曲は世界的話題となる大成功を収める。
一気に頂点に上り詰めて目標を見失ったのだめは放浪の旅の末、パリのアパルトマンに戻る。
プロとしての音楽活動を拒絶するのだめを、強引に2台のピアノの前に引っ張って行く千秋。そこで二人で弾いたのはモーツァルト「2台のピアノのためのソナタ」ニ長調。桃ヶ丘音大にて二人で一緒に演奏した最初の曲。
千秋とのピアノ連奏で、のだめは音楽への情熱と千秋へのときめきを取り戻す。

《そして最終回》

オクレール先生のところに顔を出したのだめは、学校(コンセルヴァトワール)の学年末試験の追試とサン・マロのコンサートの話を受ける。
三善のアパルトマンに、マダム征子が発掘した新しい学生たちが入ってきた。若者たちを見守るアンナとムッシュ長田。帰国しておじさんのピアノ教室を手伝うユンロン、学校に残って音楽の勉強を続けるターニャ、フランク、Rui。シーズンオフのマルレオケは地方のイベント巡業する。黒木くんはターニャを伴奏者に、オーボエ・コンクールに出場する。
これから成長株のリュカも、これまで第一線で走ってきたシュトレーゼマンも、みんな、みんな、音楽が好きで、音楽でつながっている。

サン・マロのブノア家主催の教会コンサートは、のだめの評判を聞いて去年以上の人出に沸く。のだめの才能に去年から注目していた皆さんも大喜び。
最後は、今年もモーツァルトの仮装で登場したのだめがフランス語で自信たっぷりに挨拶する。
「楽しんで弾くので頑張って聴いてくだサイ」
そして千秋の内心のつっこみセリフ〈またそれか〉でおわり。

去年はフランス語に不慣れだから言い間違えたかと思ったら、ギャグでもなく本気で言っているのか。最後の最後まで笑わせてもらいました。

予定調和のハッピーエンドだけど、じんわりと感動しました。
笑いの中で、これまでの話の中で何度も出てきたテーマを高らかに謳っています。
「音楽を通じていろんな人とわかりあえる喜び」
最後までこのテーマを貫き通して、音楽を奏でる喜び、音楽を聴く喜びを教えてもらいました。
演奏者が楽しんで聴衆が頑張るのも、正しい音楽の姿かも。

クライマックスで初期の「2台のピアノのためのソナタ」を持ってきたのは一本とられました。
あれは、のだめにとっても千秋にとっても、他人と一緒に音楽を作り上げる素晴らしさに目覚めた大事なきっかけですものね。
すばらしい仕事を成し遂げるには個人の才能だけじゃなくて、他人と協力するコミュニケーション能力が必要だと痛感します。
今さらながら、あれだけ方向性の違う二人に連弾を勧めた谷岡先生の慧眼に感服します。



本編はこれで終わりですが、12月10日発売の「Kiss」24号から『のだめカンタービレ』番外編の連載を開始するそうです。

それに伴い別冊の「KISS +(キスプラス)」(隔月刊)で連載している番外編ショートコミック「のだカンBS」(二ノ宮知子)が2回で終了。
10月8日発売の「キスプラス2009年11月号」掲載の第2回(最終回)は「菊地カンタービレ」4ページ。主人公はボストン留学中のR☆Sオーケストラのチェロ奏者・菊地くん。複数の女の子に手を出した挙句、嫉妬に狂ったアメリカ娘に猟銃で狙撃される。なんとか逃げおおせた菊地は、銃刀法で守られた安全圏・日本への帰国を決意する。

※のだカンBS第1回感想
『のだめカンタービレ #22』二ノ宮知子+「のだカンBS」: 右月左月

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