〈大図解〉言葉のルーツ 語源遺産『地団太は島根で踏め』わぐりたかし
『地団駄は島根で踏め (光文社新書)』
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『地団駄は島根で踏め』
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2010年1月31日の中日新聞(東京新聞)サンデー版のカラーページ〈大図解〉(No.926)のテーマは「言葉のルーツ 語源遺産」でした。
「泥棒」が、地元の愛知県岡崎市の土呂(とろ/現在の岡崎市福岡町の一部)に由来するというのに興味を持ちました。
「語源遺産」の企画の元ネタは、放送作家・語源ハンター、わぐりたかしさんの『地団駄は島根で踏め 行って・見て・触れる《語源の旅》』(光文社新書/2009/03)。
日常使われる日本語の語源にまつわる土地を実際に歩き、語源に関する遺構や行事を見学し、地元の人に取材し、その土地の美味しいものを食べていきます。本書では日本各地23ヶ所をめぐっています。おまけで東京語源を4本。
光文社のPR誌『本が好き!』(2009年12月休刊)連載分に加筆書き下ろし。
「ひとりずもう」「あとの祭り」「縁の下の力持ち」など祭りに関する語源、「急がば回れ」のように浮世絵に残る語源など新しい発見があります。
はっきりこの土地から生まれた言葉だと断言できない語源も多いですが、実際の土地の様子を写真入で解説されると真実味を帯びてきます。
「うだつ」「あこぎ」「のろま」などわりと定説の語源も奥が深いです。
「泥棒」は「土呂坊(とろぼう)」のことで、戦国時代に徳川家康をてこずらせた三河一向一揆の中心だった土呂の本宗寺(ほんしゅうじ)またはそこの坊主(僧兵)を指すらしい。
小学館『日本国語大辞典 第二版』で由来の一つとして解説されているそうです。出典は江戸時代の国語辞典『和訓栞』『俚言集覧』等。
一向一揆は家康に制圧され、土呂にあった本宗寺は破壊されたのち移転再建し、現在は岡崎市美合町に土呂殿本宗寺(とろでん・ほんしゅうじ)として残っています。ご住職を訪ねたところ「土呂」が「泥棒」の語源という話は初めて聞いたそうです。本宗寺があった場所は土呂八幡宮として残っています。
岡崎の中心から見たら土呂はほとんど額田じゃんかというぐらい岡崎の端っこのイメージ。家康から見たら敵だけど、地元の人間には三河武士も一向宗もどっちも大事だわな。
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