『君なら翔べる!』佐藤信夫・佐藤久美子/日本フィギュアスケートの歴史
『君なら翔べる!―世界を魅了するトップスケーターたちの素顔』
佐藤信夫・佐藤久美子
(構成:青嶋ひろの・白石和己)
双葉社 (2005/12)
四六判ソフトカバー254ページ
トリノオリンピック直前に出版されたスポーツノンフィクション。
日本を代表するフィギュアスケートコーチの佐藤信夫・佐藤久美子夫妻が50年近いスケート人生を振り返る。
この本が出た当時は村主章枝、荒川静香、中野友加里、安藤美姫、小塚崇彦らを指導。
夫婦ともに1950年代に大坂でフィギュアスケートを始める。
1960年代の選手時代は練習環境も悪く、指導も手探り、外国の情報が入ってこないなかでオリンピックや世界選手権に出て、演技を世界に認められる。この時代に外国のアイスショーにゲストで呼ばれるってすごいわ。
アマチュア引退後は堤義明氏にすすめられて後輩のオリンピック選手のコーチをはじめる。本格的にコーチの勉強をすると、アメリカ式スケートとヨーロッパ式スケートの流儀の違いに混乱する。シンプルで演技の流れを大切にするスケートがアメリカ流、内容盛りだくさんで細かい技の精度を追求しひとつひとつの技術をきちんとこなすのがヨーロッパ流。
娘の佐藤有香は1994年の世界選手権チャンピオン。しかし子どものときはフィギュアスケートの選手にするつもりはなく、小さい頃に交通事故にあったため安全なスケートリンクにおいていただけだった。放置していたのに自分からフィギュアスケートを練習し、親に少しずつ技を教えてもらい自分でプログラムを作って試合に出る。小学校4、5年になって本格的にレッスンを始めるが、技術よりも精神面に甘えがあってなかなか伸び悩む。小さいうちに精神的に叩いておくことも大事だそうだ。
いろんな人とのつながりが面白い。
ひとりだけ天才がいるより、ライバルになる選手がいたほうが才能を伸ばせるのだね。
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