川原由美子「ななめの音楽」#8感想〈ネムキ2010/7〉
(前回記事)
▽川原由美子「ななめの音楽」#7感想〈ネムキ2010/5〉
「ななめの音楽 -SCHRAGE MUSIK-」 #8 Red Sweet Strawberry
川原由美子(1ページ/カラー扉1ページ)
『ネムキ 2010年 07月号 [雑誌]』朝日新聞出版(2010/06/12)
〔「ななめの音楽」第8話あらすじ〕
光子のためにいちごの乗ったケーキを作ろうとするこゆる。
厨房に尋ねると、新鮮ないちごは注文して届くのは明後日の夕方という。
それを聞いていたヴィク・リドゲートが、地下のどこかに職員が栽培しているいちごがあるとこゆるに教える。探しに出かけたこゆるを見送りながら、リドゲートはアイスランドまでいちごを買いに飛行機で出かける。
リドゲートが置いておいたいちごを見つけたこゆるはケーキを完成させる。
模擬戦の夜間邀撃(ようげき/迎撃)に出た光子とこゆる。「ななめの音楽(機関銃)」で敵機を模したグライダーを攻撃するようすは、映像で記録される。
炎上した飛行機は無人のはずだが、光子の心の中では、はるか昔に祖国を空襲した敵国の爆撃機を搭乗員もろとも撃墜していた。
光子の心の闇に触れたこゆるは混乱する。
別の飛行展示が続けられる中、外部との通信が繋がらなくなり取材陣があわて始める。
光子とこゆるの間の空気がおかしいのにまな希が気づく。
第2レグ「龍の夢は蒼き螺旋」の紹介が始まる。プラント廃墟を利用した迷宮で危険なレースが始まろうとする。
感想が書きにくくなってきました。話の展開は面白いけど、これを一般の人に受け入れられるように説明するのが難しい。光子お嬢様が凡人の手に届かない領域に離陸していく。
光子が撃ち落したのは、無人のグライダーなのが現実で、光子の心の中では1944年1月にドイツの首都ベルリンを空襲した敵国イギリスの爆撃機ランカスターのつもりなのよね。
光子は模擬線の中で、失われたドイツ空軍の誇りを取り戻そうとしているのか。
物語の中のテレビ番組で「ななめの音楽」の説明がされました。
ドイツの夜間戦闘機が搭載していた、ななめ上方を狙う機関銃。
ジャズのようにまともでない装備方法からつけられた徒名だそうです。
サブタイトルの「Red Sweet Strawberry」。こゆるが作ったケーキのいちごと、光子が手を汚す赤い血の色でしょうか。
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「ななめの音楽 -SCHRAGE MUSIK-」川原由美子@夏貸文庫
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