ファンタジーを遊ぶ『りこうすぎた王子』アンドリュー・ラング〔岩波少年文庫〕
『りこうすぎた王子 (岩波少年文庫)』
アンドリュー・ラング:作
福本友美子:訳
ロバート・ローソン (イラスト),
出版社: 岩波書店 (2010/4/17)
岩波少年文庫(小学3・4年から)
あちこちに昔話や童話の有名な魔法の品や空想上の動物が出てくる、遊び心あふれるファンタジー童話。
頭も顔も身分も良くて何もかも恵まれているのに、リアリストでおとぎ話が信じられず他人の気持ちを思いやることができず周囲に嫌われている「りこうすぎる」プレジオ王子。女の子に恋したことから考えが変わり、自分の城で見つけた魔法の品(アイテム)と自分の知恵を駆使して怪獣退治と周囲との和解をやってのけます。
主人公の王子は性格がにくたらしいのに行動が痛快で、テンポよく楽しく読めます。
1889年(19世紀の終わり)にこんな楽しいお話が出版されていたとは、イギリスの児童文学はすごい。
作者のアンドリュー・ラング(Andorew Lang/1844-1912)はイギリスの古典学者、詩人、民俗学者。
「あおいろの童話集」「みどりいろの童話集」などの色の名前のついた昔話集〈ラング世界童話全集〉の編集者として有名。
原題は”Prince Prigio(プリジオ王子)”。ラングのオリジナルの創作童話です。
日本では1951年光吉夏弥の訳で岩波少年文庫から出版。
2010年に改訂新版が刊行。
改訂新版のさし絵は1945年にイギリスで出版したロバート・ローソン(Robert Lawson)のイラスト。
ロバート・ローソンは絵本『はなのすきなうし (岩波の子どもの本 (11))』(マンロー・リーフ:文)の画家。
《関連ページ》
◇ラング童話集(ラング世界童話全集)について@夏貸文庫
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