創造的読書エッセイ『ファンタジーのDNA』荻原規子〈理論社〉
『ファンタジーのDNA』
荻原規子(おぎわら・のりこ)
出版社: 理論社 (2006/11)
四六判ハードカバー/238ページ
日本のファンタジー小説家の初エッセイ。
代表作は西洋風異世界ファンタジー〈西の善き魔女〉シリーズ、古代日本を舞台にした〈勾玉三部作〉『空色勾玉』『白鳥異伝』『薄紅天女』ほか。
理論社のホームページに連載したウェブマガジン『もうひとつの空の飛び方』(2003年9月から2年間連載)に加筆して書籍化。
1960年生まれの著者が、子どもの頃からの読書遍験を語りながら、ファンタジー小説を構成するものを探ります。
「ナルニア国物語」「だれも知らない小さな国」などの童話・児童文学。作者が十代の頃に日本で出始めた翻訳SF、ファンタジーのヤングアダルト向け作品群。大学で児童文学研究会に入り、創作を始めました。
神話や昔話のような紋切り型に収まらない世界を構築するファンタジーの創作には、ファンタジー以外の分野の小説や脳科学や歴史学や古典文学など幅広い読書が役に立ちます。ディズニーアニメの「バンビ」や宮崎駿アニメにも言及します。
本のあらすじの紹介も、荻原さんらしい冷静な語り口が心地よいです。
取り上げられた本を追いかけるのが楽しそうです。
《取り上げられた本》
指輪物語/ナルニア国物語/ジャングルブック/ウォーターシップダウンのウサギたち/フランバーズ屋敷の人びと/妖女サイベルの呼び声/コードウェイナー・スミス/枕草子/赤毛のアン/共感する女脳、システム化する男脳/僕の叔父さん 網野善彦/脳のなかの幽霊/バレエ・ダンサー/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/十二国記/ふくろう模様の皿などなど
……って理論社のホームページに行ったら、2010年10月6日に裁判所に民事再生申立をおこなったって。呆然。いい出版社なのに。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- NHK Eテレ「グレーテルのかまど」ムーミン谷のベリースイーツ◇2026年5月11日(月)放送予定(2026.05.11)
- 特集:安野光雅の絵本『月刊MOE(モエ)』2026年4月号(2026年3月発売)(2026.03.19)
- 河出書房新社(ふくろうの本)『図説 赤毛のアン(増補版)』2025年4月28日刊行(2025.05.16)
- NHK Eテレ「100分de名著」2025年5月放送<谷川俊太郎詩集>2025年5月5日、12日、19日、26日 (2025.04.30)
- 2024年7月22日発売『イラストノートpremium 特集: 中村佑介のワークスタイル』誠文堂新光社 (2024.08.14)



