森博嗣「ゼルダの伝説」1978年5月発表の同人漫画(ゲームより先)
任天堂のアクションアドベンチャーゲーム『ゼルダの伝説』シリーズ。
第1作目(ファミコン版)が発売された1986年2月21日から30周年ということで「ゼルダの伝説30周年記念コンサート」が10月1日の京都を皮切りに名古屋、大阪など、各地で行われるそうです。
▽音楽で振り返る30年の歴史! 初代『ゼルダ』の秘蔵資料も公開された“ゼルダの伝説30周年記念コンサート”京都公演リポート(1/2) - ファミ通.com
2016-10-02
ふと、小説家・工学博士の森博嗣(もり・ひろし)氏が学生時代に同人誌で発表した「ゼルダの伝説」というマンガの話を思い出しました。
(森博嗣氏は2005年に名古屋大学工学部助教授を退職されています)
▽森博嗣のミステリィ工作室 (講談社文庫)
森 博嗣 (著)
2001/12/14
『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)の自著解説によると、
1997年7月発表の短編集『まどろみ消去』所収の「純白の女」についてこう語っています。
>『純白の女』は、もともと漫画で描いた作品を小説にアレンジした。漫画の時のタイトルは『ゼルダの伝説』といい、もちろん、ゼルダ・フィッツジェラルドをモデルにしている。
(講談社文庫『森博嗣のミステリィ工作室』P239より)
森博嗣氏は1957年愛知県生まれ。同人誌で漫画を発表していたのは高校生から大学生の時だから、ゲームの『ゼルダの伝説』が発表された1986年より前の作品と思われます。
当時は本名の「森博嗣」を「もり・むく」と読ませたり、「森むく」というペンネームも使っていました。
同人誌即売会「コミックカーニバル」主宰もされていて、中部地方の漫画描きの間では有名人だったそうです。
▽まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE (講談社文庫)
森博嗣 (著)
アマゾン Kindle版
探してみたら、少女漫画専門の古書店・くだん書房の2016年1月16日の新着目録に、森博嗣「ゼルダの伝説」掲載の同人誌が紹介されています。作品冒頭1ページだけ画像が掲載されています。
>こちらもグループ・ドガで「ドガ ラエル」1978年5月発行。右上が黒川由美「FOUNDATION」。左下が森博嗣「ゼルダの伝説」。ちなみにタイトルは某有名ファミコンソフトのパクリではありません。ファミコンの「ゼルダの伝説」は1986年発売なのでこちらのほうが先ですね。
>グループ・ドガは、森博嗣と高校時代の同級生であった堀田清成の主催による同人グループです。森博嗣はその後小説家に堀田清成は競馬マンガ家(^^ゞを経て、奥さんのほったゆみと共同で「ヒカルの碁」の原作なんかをやっております。
こちらのページで同じ同人誌『DEGAS RAEL(ドガ ラエル)』を紹介しています。
森 博嗣『ゼルダの伝説』(6ページ作品)。この作品の画像はありませんでした。
▽『DEGAS RAEL』同人誌時代の堀田清成と森博嗣⑦|UNKNOWN
まとめると、
森博嗣「ゼルダの伝説」(6ページ)
掲載誌『DEGAS RAEL(ドガ ラエル)』
1978年5月25日発行
発行・編集 漫画同人グループドガ
→のちに小説化した作品が「純白の女」(短編集『まどろみ消去』所収)
モデルはゼルダ・フィッツジェラルド(Zelda Fitzgerald)。
ゼルダ・セイヤー・フィッツジェラルドは、アメリカの小説家スコット・フィッツジェラルドの妻。
1920年代ジャスエイジのニューヨーク社交界で有名な美男美女カップルだったが、ゼルダが精神疾患で入院し、夫婦とも不幸な末路をたどっている。
ゲームの『ゼルダの伝説』のタイトルの由来。
ゲームの主人公(プレーヤーの分身)の名前は「リンク」で、「ゼルダ」は主人公が助けるお姫様の名前。
▽「ゼルダの伝説」というタイトルの由来については、まだ公式... - Yahoo!知恵袋
2016/8/15
「ゼルダの伝説」というタイトルの由来については公式な設定は発表されていないようです。
『ハイラルヒストリア』というゼルダの伝説25周年に刊行された任天堂公式ガイドブックに開発者の宮本茂氏がタイトルに悩んだエピソードが載っているようです。
『〇〇〇の伝説』というタイトルに悩んでいた時に、PRのプランナーの方から提案されたアメリカの小説家の奥さんの「ゼルダ」という美女の名前が気に入って使ったらしいです。
▽ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説大全 (任天堂公式ガイドブック)
出版社: 小学館 (2011/12)
ゲームの『ゼルダの伝説』もゼルダ・フィッツジェラルドからつけられた名前ということのようです。
実際のゼルダの人生に近いのは森博嗣氏の作品ですが。
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