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2022年11月18日 (金)

ポール・ギャリコ『ハリスおばさんパリへ行く』映画化に合わせて角川文庫で改題復刊

ポール・ギャリコの小説『ハリスおばさんパリへ行く』が映画化し、2022年11月18日から全国ロードショーします。
映画のタイトルは『ミセス・ハリス、パリへ行く』。

『ミセス・ハリス、パリへ行く』 | Universal Pictures Japan
映画公式サイト(日本語)
2022年製作/116分/G/イギリス
原題:Mrs Harris Goes to Paris
配給:パルコ

1950年代のロンドンで家政婦(通いの掃除婦)をしているもうすぐ60歳のエイダ・ハリスが、勤め先のお宅で見たクリスチャン・ディオールのドレスにあこがれて、お金を貯めてパリに行き、様々な冒険の末にドレスを仕立てるお話。
小学生の時大好きだった話で、いまだに古い文庫本を持っています。

映画化に合わせて、1979年に講談社文庫から刊行した『パリスおばさんパリへ行く』(亀山龍樹:訳)を『ミセス・ハリス、パリへ行く』と改題し、現代の一般読者向けに加筆修正のうえで、角川文庫から2022年10月に刊行されました。

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原作はPaul Gallicoの『Flowers for Mrs Harris(ミセス・ハリスに花束を)』。
作者名は講談社文庫版は「ガリコ」表記ですが、現代は一般的に「ポール・ギャリコ」で知られます。
映画『ポセイドン・アドベンチャー』の原作、宝塚歌劇団で舞台化された『ほんものの魔法使い』、『七つの人形の恋物語』『雪のひとひら』『スノーグース』などなどで知られるアメリカの小説家(1897-1976)。


『ミセス・ハリス、パリに行く』原作小説は1958年初版。
UK(イギリス)版のタイトルが『Flowers for Mrs Harris(ミセス・ハリスに花束を)』、
US(アメリカ)版のタイトルが『Mrs Harris Goes to Paris(ミセス・ハリス、パリへ行く)』

日本では1967年(昭和42年)に『ハリス夫人パリへ行く (講談社マスコット文庫 ; 20)』(ポール・ガリコ 作, 亀山竜樹 訳, 上田としこ 絵)が刊行されました。
1973年(昭和48年)に『ハリスおばさんパリへ行く (少年少女講談社文庫 ; A-31))』(ポール・ガリコ 作, 亀山竜樹 訳, 上田としこ 絵)が刊行されました。

1979年(昭和54年)に『ハリスおばさんパリへ行く』(ガリコ 作, 亀山竜樹 訳, 上田としこ 絵)が講談社文庫から刊行されました。この講談社文庫版が角川文庫版の底本となっています。
<ハリスおばさんシリーズ>『ハリスおばさんニューヨークへ行く』『ハリスおばさん国会へ行く』『パリスおばさんモスクワへ行く』が講談社文庫で刊行。最後の『モスクワへ行く』の翻訳途中で亀山竜樹さんが亡くなったため、遠藤みえ子さんが翻訳作業を引き継ぎました。

講談社文庫版<ハリスおばさんシリーズ>の装画・挿し絵はすべて上田とし子さん。『フイチンさん』で知られる少女漫画家。村上もとかさんの『フイチン再見!』の主人公です。私にとって、ハリスおばさんのお話と上田とし子さんの絵は切り離せません。

講談社文庫版はながらく絶版になっていましたが、2014年に復刊ドットコムから四六判で【普及版】が刊行されました。残念ながら、イラストが変更になっています。

2022年10月に、新作映画公開に合わせて角川文庫から刊行された『ミセス・ハリス、パリへ行く』。
ポール・ギャリコ:作、亀山龍樹:訳
カバーイラスト:イオクサツキ
カバーデザイン:鈴木成一デザイン室
解説:町田智浩

角川文庫版はまだパラパラとしか見ていません。
講談社文庫は本文中にも挿し絵がありましたが、角川文庫は本文中は文字のみです。
主人公の名前「Ada Harris」。講談社文庫では「アダ・ハリス」表記だったのが、角川文庫版では「エイダ・ハリス」になっています。たぶん本来の発音に近いのは「エイダ」で映画の人物紹介に合わせて直したみたいです。
さすがに最初の訳が50年以上前だし、今の読者にわかりやすく文章を直してくれるのは歓迎です。

あと、国立国会図書館の蔵書を調べたら、1976年に早川書房(ハヤカワ文庫)から『ハリスおばさんに花束を』(ポール・ギャリコ 著, 高松二郎 訳)というタイトルで刊行されていたようです。

ミセス・ハリス、パリへ行く
ポール・ギャリコ (著), 亀山 龍樹 (翻訳)
出版社 : KADOKAWA <角川文庫 キ13-2>
発売日 : 2022/10/24
文庫 : 224ページ
※電子書籍あり
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ガリコ (著), 亀山 龍樹 (翻訳)
出版社 : 講談社 <講談社文庫>
発売日 : 1979/12/15
文庫 : 210ページ
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