カテゴリー「和服」の4件の記事

2008年4月29日 (火)

小袖~江戸のオートクチュール特別展@松坂屋名古屋店

名古屋市栄の松坂屋名古屋店(本店)南館1階オルガン広場にて「小袖 江戸のオートクチュール特別展」を5月1日まで開催しています(入場無料)。
江戸時代に作られた豪華な染色や刺繍で彩られたきものなどを十点ほど展示しています。
買い物のついでに見てきました。デザインがモダンで、技術も手が込んでいて見飽きません。

これは現在(4月26日(土)~6月8日(日))、名古屋市博物館にて開催している特別展「小袖~江戸のオートクチュール」の関連企画です。
松坂屋京都染織参考館が収集している、江戸時代の上層階級の女性が身にまとったきもの(小袖)を中心に、蒔絵の化粧道具や屏風、能装束などを初めて一般に公開する展示会です。
博物館の展示は前期と後期で展示品が入れ替わるので、興味のある方はお早めに。

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2006年10月19日 (木)

『きものの花咲くころ~「主婦の友」90年の知恵~』昔の着物情報

『きものの花咲くころ~「主婦の友」90年の知恵~』
主婦の友社:監修・田中敦子:編著〈主婦の友社〉定価2100円(税込)

『きものの花咲くころ』【楽天ブックス】
『きものの花咲くころ』【アマゾン】

大正6年創刊の雑誌「主婦の友」に過去90年近くにわたり掲載されたきもの(着物・和服)に関する記事と広告を集め、きものに詳しい編集者が整理した本です。

カラーグラビアでは美人モデルや芸能人の着物姿や、瀬戸内晴美、白洲正子といった有名作家のきものエッセイなどで憧れのきもの生活を紹介。
モノクロページでは日常着としてきものを着ていた読者のために紹介された着付けや手入れのコツ、流行の柄や新しい着付けグッズを取り上げる。

大正、昭和、平成と時代が移り変わるにつれて着物の柄や髪型だけでなく、マナーや常識もはなはだしく変貌しました。
洋服のセンスを取り入れた和洋折衷のデザインの着物が新鮮で素敵だったり、戦後の一時期は旧時代への反発からウエストを絞って胸や腰を強調した着付けが提案されたり、現代の着物に見慣れた人間からはびっくりする話を知ることができ、とても面白い本です。

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2006年10月 2日 (月)

きもの文化検定公式教本(1)『きものの基本』

◆きもの文化検定公式教本(1)『きものの基本』
 全日本きもの振興会:編集〈アシェット婦人画報社〉定価2000円

『きものの基本』【楽天ブックス】
『きものの基本』【アマゾン】

今年から始まった「きもの文化検定」のテキストです。
カラー写真が多く使われた、着物雑誌のように華やかな誌面です。
女物の着物を中心に、男物、子供用の着物について。また着物の柄や産地、着付け、手入れ、立ち居振る舞いまで、現代の着物文化についてひととおり手際よくまとめています。
きもの検定を受験しない人でも、和服・着物の勉強になります。

◆第1回きもの文化検定(5級・4級)
  ※3級以上は来年以降実施。

◇主催:社団法人 全日本きもの振興会
◇後援:経済産業省・農林水産省
◇実施日:平成18年11月19日(日)
【東京会場】 法政大学 本校
【名古屋会場】 愛知県職業訓練会館
【京都会場】 龍谷大学 深草学舎
【大阪会場】 調整中
【福岡会場】 福岡成人訓練センター

◇受験申し込み
受験料(3780円)を郵便振替で払い込み、受験票と払込票を「きもの文化検定事務センター」郵送。10月7日消印有効。

「きもの文化検定」の詳細・最新情報は公式サイトにて。
きもの文化検定 公式サイト

私が趣味で発行しているメールマガジンです。
和服の基礎知識

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2004年7月19日 (月)

手ぬぐいで米屋かぶり

メールマガジン『和服の基礎知識』第44号 2004/07/15発行で書いた〈米屋かぶり〉について補足説明します。

手許の資料では〈米屋かぶり〉について文章で説明したものがなくて、絵で見て判断したので勘違いしました。

ようやく見つけた説明文が、goo辞書およびinfoseek辞書の国語辞典『大辞林 第二版』ではこう書かれています。

こめやかぶり 【米屋冠り】 米屋・搗(つ)き屋などの手ぬぐいのかぶり方。頭の前方をすっぽり包み、両端を後ろに回して留める。

しかし、資料の挿絵では〈米屋かぶり〉は手ぬぐいの端が前にきているように見えて、国語辞典の説明文と食い違います。

いろいろ調べてみると、ほとんどの本では〈米屋かぶり〉の説明に「守貞謾稿」の挿絵を使っています。
「守貞謾稿(もりさだまんこう)」は江戸末期の風俗考証家、喜多川守貞(きたがわ・もりさだ)の著作です。江戸と上方を比較し、図版が多く、近世風俗考証の集大成・決定版として現代もなお引用が絶えないそうです。
「守貞謾稿」は現在、『近世風俗志(守貞謾稿)』(喜多川守貞:著/宇佐美英機:校訂)の題名で岩波文庫に収録されています(全5巻)。

近世風俗志(二)』P419に〈米屋かぶり〉の説明がありました。

komeya02.gif
komeya01.gif

手拭のあるひは左あるひは右の端より頭に巻き、上の方を寄せて巻き終りの端前隅を挟むなり。京坂は初め眼を覆うばかりに巻き、被り終りに隅を額に出し、眼を覆ひたるを上に引き返し挟むなり。すなわち上図のごとし。 江戸は初めより目上に巻き被り、終りに前隅を下図のごとく額に挟む。 米屋と云ふことは、図のごとく被りて埃を除くをもっぱらとし、米屋は特に埃多き賈なる故に、専らこれをなす故に名とす。その他にも業に応じてこれをなすなし。

つまり、手ぬぐいの端を頭の前からぐるっと巻いて、終りを前に挟み込む。上方(京都・大阪)では前を眼に被るぐらい深く巻いて、巻き終わったら外に折り返す。江戸では巻き終わりを内側に挟み込む。ということですか。

というわけで『和服の基礎知識』の〈米屋かぶり〉の項目を訂正します。
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◇米屋かぶり(こめやかぶり)
手ぬぐいの右または左端を額から頭に巻き、巻き終わりを前に挟み込む。上方(京都・大阪)では前を眼に被るぐらい深く巻いて、巻き終わったら外に折り返す。江戸では巻き終わりを内側に挟み込む。
米屋・搗き屋(つきや)などが、精米作業中に頭に糠(ぬか)がかかるのを防ぐためにする手ぬぐいのかぶり方。
米屋冠(こめやかむり)。

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